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【私が十歳のときに出会いたかった】十歳のきみへ 九十五歳のわたしから / 日野原重明

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この本は…

書籍『十歳のきみへ 九十五歳のわたしから』を読んでの感想です。

願わくば私が十歳のときに出会いたかった、けれども何歳になっても読み返したいと思える本です。

本の紹介

感想

書籍が発行された2006年時点で95歳の著者が子どもたちへのメッセージを詰め込んだ一冊です。

生きるとは…、人間とは…、平和とは…といった5つのテーマに沿って

著者の思いが子どもにも分かりやすい言葉で綴られています。

生きるとは・・・

からっぽのうつわのなかに、のちを注ぐこと。それが生きるということです。

寿命とは、寿命という大きなからっぽのうつわのなかに、せいいっぱい生きた一瞬一瞬をつめこんでいくイメージです。

あまり変化のない日々を過ごしていると一瞬で過ぎていく時間。

発見や感動がつまった一日一日を過ごせば充実した重みを実感できますよ、というメッセージを読んで

思い当たる節がありすぎました。(笑)

私が10歳のときにこの本に出合えたら違う人生があったのかなあなんて妄想をしたり・・・。

ほかの人のために時間をつかえたとき、時間はいちばん生きてくる

改めて仕事をする理由ってこれだなと気づかせてもらいました。

忙しく仕事をしていると忘れてしまうことですが、

定期的にこの本を手に取って思い出したいです。

想像する力

想像する力が弱くなることが、いちばんこわいことです。

知る力がおそまつになったとき、他人はどこまでも自分とは関係のない存在にしか見えなくなってしまいます。戦争を遠く離れたところから見ているときも、戦争の当事者になってしまったときも、自分のこと以外は理解しようとも知りたいとも思えなくなってしまいます。

これも耳が痛いです。

戦争という大きなテーマで語られていますが、

シンプルに自分の近くにいる人にもっと関心を持とう、

言動の背景を想像するようにしようと思いました。

きみが生まれたとき・・・

きみが生まれたときに、きみのまわりにいた人たちがどんなにしあわせにつつまれたかを、きみは想像したことがありますか。

小さなきみが笑うたびに、きっときみのそばにいただれもが思わずにっこりとほほえみを返したことでしょう。きみがからだいっぱいで泣いていれば、そばにいた、たぶんお母さんは、どんなに用事でいそがしくとも、その手をとめて、きみのもとにかけより、きみをあやしたり、きみがどうしてほしいのかをなんとかわかってあげたいと、いっしょうけんめいになったことでしょう。

この文章だけでも子どもに伝えたい。

我が子が10歳になった日にはこの本を贈ります。

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