本の紹介
感想
結論から言うと『日記を書きましょう』という本です。
私もスマホの日記アプリに日記をつけているので、
自分のやっていることを肯定してもらうようなつもりで手に取った一冊ですが
『その日になにがあったのか』を書いていくんじゃなくて、『その日になにを思ったのか』や『その日になにを考えたのか』を書いていくものなんだ。
ということでさっそくノックアウトされました。
私の日記には『その日にあったこと』しか書いていません。
ではなぜ『考えたこと』を書く必要があるのか?書き続けた先には何があるのか?
それについて解説されているのが本書です。
日記って難しい
ということで読了後、『なにを考えたか』について日記に残そうと奮闘していますが
これが思いのほか難しいのです。
慌ただしく生活していると、なにを考えたかについて記憶に残っていなかったり、
またはだれかにイライラ・モヤモヤした気持ちだけが残っていて
それを丁寧に言語化するのが難しかったり…
そして時間がかかります。
なんとか『ひとりの時間』を確保して続けていきたいです。
ことばの暴力が生まれる理由
日記以外に心に残ったのが、ことばの暴力が生まれる理由について解説されている部分です。
話し合いであれば、ほんとうは自分の思いをていねいに説明して、相手に納得してもらわないといけない。
(中略)
ところが、ていねいに説明するのが面倒くさい。論理的に説明するのも面倒くさい。反論されたら面倒くさい。自分の気持ちをことばにすること自体、面倒くさい。そこに時間や手間をかけることも面倒くさい。そういうさまざまな面倒くささにぶつかったとき、『暴力』という一発逆転の手段が浮かんでくる。暴力に訴えてしまえば、それだけで相手を屈服させることができるからね。
SNS上にはナイフのような言葉があふれています。
私の年齢になれば、そういったものから距離を置いて自由に暮らすことができますが
子どもたちはこれからそれらに直面して生きていかなければなりません。
心苦しいことですが、
だからこそ、ていねいに言葉を紡ぐ練習を私も子どももしていきたいと思えた一冊です。
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